米田和夫詩集 緒方利雄詩集 (その1) [評論 等]
米田和夫詩集 緒方利雄詩集
一定の紙幅の中で詩書を論評するには、お
よそ二つの方法があるだろう。一つは、数多
くの詩書を能う限り幅広くとり上げる方法で
あるが、この場合には、個々の詩書に関する
物言いはいきおい概括的にならざるを得な
い。他の一つは、評者が自分の判断に基づい
て選択し、対象とする詩書をしぼった上でで
きるだけ詳しく論評する方法である。私は後
者の方法に従うことにしている。そうするに
ついては私なりの考えがあってのことなのだ
が、しかし論評の対象としなかった数多くの
詩書を思うと私の心は痛む。せめて私信の形
ででも感想を述べるのが至当と思いながら、
それも実行していない。送ってもらった詩書
をできるだけ丹念に読むことが、私に出来得
る最小限の返礼である。この場をかりて月々
詩書を送ってくれる人々に私は感謝する。
以下、その2へ続きます。
「詩学」 1969(S44)年 6月号より
2015-11-09 22:44
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