詩学図書室より
詩学図書室より
町のノオト
笹原常与詩集。国文社刊。二00円。
著者は詩学研究会を経て、「貘」
同人となり、早くからその才能を
高く評価されていた。その期待の
うちにこの第一詩集が出たわけで
ある。「黒人霊歌」「深夜叢書」
など記憶に残っている作品が収め
られている。彼の詩の特徴は、彼
の孤独感の痛みが、彼自身を超え
て全世界に対応している点にあ
る。だから彼は、「なにもかもち
がう と 空の青さの中で あぶ
なそうな平衡を支えながら云うの
だ」と書かなくてはならない。
「詩学」 S33年 12月号
先生にお見せした時、「こんなの書いてくださってたんですね」とおっしゃってました。
タグ:詩学図書室
2015-02-26 21:06
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0